2010年1月26日火曜日

Built‐in Shelf

.
和室を洋室にコンバートするのはいいけれど・・・和室のもうひとつの特徴である、「押入れ」をどうするか、ずっと悩んでました。
最初は、中を簡単に改造して、扉をそれっぽい造作でこしらえようかと・・・。ただ造作といっても建具をきれいに作れる技量はなく・・・。そこで思いついたのが、作り付けのような本棚を埋め込んでしまおうというアイデア。

で、さっそく実行です。
まずは押入れの解体。ざっと。当然奥のスペースはデッドスペースになってしまいます。ま、いたるところに収納はあるので、この程度のロスはなんてことありません。




ある程度頭の中で設計して、材料をそろえます。今回材料として選んだのは、針葉樹合板。1800×900で一枚あたり750円也。こいつを4枚買い、寸法に切り分けます。


切り刻んで出来たのが、この板の山。



こいつらを、木工ボンドで接着し、下穴をドリルで開けてから、スリムタイプのスレッドで固定します。


そうやって出来上がったのが、このシェルフ。グッジョブです 笑。





今回のこだわりは、ここ。



12mmの針葉樹合板は強度面の問題はないものの、作り付けっぽくするためには12mmは華奢でしっくりこないと思い、厚みをだすことに。で思いついたのがこの方法。簡単に言えば合板を組み合わせて薄めの箱を作りました。これで54mmの棚板になり、躯体とのバランスもよくなるわけです。

次回こいつをはめ込んだ写真をお見せします。


和→洋 convert

.
洋室化の第一歩は真壁仕様をを大壁仕様に変えることです。
真壁?大壁?耳慣れない言葉ですよね。僕も今回の改装ではじめて知った言葉です。

簡単に言うと・・・といっても口では説明不能なので、簡単な図にしてみました。




どうです?わかります?真壁はその構造から、室内に柱のようなものが複数本露出してしまうのが特長。対して大壁は、柱らしい柱はあまり見当たらないのが特長です。たったこれだけのことですが、コレが部屋の雰囲気を大きく変えてしまう要因なのです。

で、この真壁君を攻略して、大壁君に変えてやらなきゃ洋室にはならないんですが、構造からやり直すとなると、いったん壁部分を撤去しなきゃならなくなります。それはそれでものすごく大変なことなので、手っ取り早くやる方法をとりました。これも説明が難しいので、図にしました。




わかります?
しかしです・・・。意外と家って大雑把に作られていて、柱とのギャップが壁によってまちまち。同じ壁でも、上のほうと下のほうでは5ミリも違ったりします。均一であればギャップと同じ厚みの素材をはめ込んでしまえば済むのですが、均一じゃないために微調整が大変なんですよね。


まず、中間材をコースレッドで固定。




そこにピッタリにカットした石膏ボードを石膏ボード専用ビスで固定。




で、なんとか切ったり、削ったり、あきらめたりしながらご覧のようになりました。





これを、1階の和室すべてに施す予定です。(汗)